
内視鏡検査
当院では内視鏡検査において、早期発見と患者様の苦痛軽減を図ることを 第一に考えながら、技術を導入し対応してきました。 そして導入したのが、多くの大学病院・がんセンター・大規模総合病院で使用されております「NBI内視鏡システム」です。
これにより、観察性能の向上を図り、早期発見・早期治療へとつなげ、胃がん・食道がんの発見に効果を上げています。
「NBI」は、特殊な波長の青色光と緑色光を内視鏡の先端よりあてることで、 粘膜の血管を浮かび出させ、がんを見つけやすくする技術です。 青色光は、浅い部分までしか光が届かないため毛細血管の観察に、緑色光は深い部分まで光が届くので太い血管の観察に使用されています。
それにより、色の違いが強調されよりはっきりと血管の状態を確認することができるようになったのです。
NBI内視鏡システムの導入により、内視鏡による早期の食道がん・胃がん・大腸がんの早期発見・早期治療の可能性がますます拡がっています。また、検査に伴う患者様の負担も軽減されていますので、まずは勇気を出して検診を受けていただくことが大事です。
症状がなくても、40歳以上の方は年に1回の検査をおすすめします。胃がんリスクの高い方(ピロリ菌感染歴がある、家族歴があるなど)は、定期的に受けることを推奨します。
検査時の苦痛を和らげるため、当院では鼻から挿入する経鼻内視鏡や、鎮静剤を使用した検査も選択できます。鎮静剤を使うとウトウトした状態で検査を受けられるため、不安が強い方にもおすすめです。
通常はすぐに帰宅できますが、鎮静剤を使用した場合は1時間ほど院内で休んでいただきます。 また、鎮静剤の影響が数時間続くため、当日は車やバイク、自転車の運転はお控えください。
検査自体は5〜10分程度です。受付から検査後の結果説明までの時間を含めると、院内の滞在時間は合計で60〜90分程度を見込んでいます。多少前後する場合がありますので、検査後のスケジュールにはゆとりをもっていただくことをお勧めします。