花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となり、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす病気です。日本では特にスギ花粉症が多く、春先になると多くの人が悩まされます。

花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、免疫機能が花粉を異物と認識し、過剰に反応することで発症します。年々患者数が増加しており、大人だけでなく子どもにも発症することがあります。

• くしゃみが止まらず何度も出てしまう
• サラサラした透明な鼻水がずっと出続ける
• 鼻が詰まって息苦しさを感じる
• 目がかゆくてこすりたくなる
• 白目が赤く充血してしまう
• 涙が止まらず、目がしょぼしょぼしてしまう
• 喉がイガイガして違和感や軽い痛みを感じる
• 咳が出てなかなか治らない
• 耳の奥がムズムズとかゆくなる

花粉症は、免疫システムが特定の花粉に過剰に反応することで発症します。

主な原因となる花粉

日本では以下の植物の花粉が花粉症の主な原因になります。

スギ花粉は2月〜4月、ヒノキ花粉は3月〜5月に多く飛散し、これが日本で最も多い花粉症の原因となっています。

花粉症の治療は、薬物療法・アレルゲン免疫療法・生活習慣の改善などがあります。

薬物療法（症状を抑える治療）

• 抗ヒスタミン薬：くしゃみ・鼻水を抑える

• ステロイド点鼻薬：鼻づまりに効果的

• 抗アレルギー薬：炎症を抑え、症状を軽減

• 目薬（抗ヒスタミン薬、抗炎症薬）：目のかゆみを軽減

薬の服用は、花粉が飛ぶ2週間前から開始すると効果が出やすいとされています。

アレルゲン免疫療法（根本的な治療）

• アレルギーの原因となる花粉を少量ずつ投与し、体を慣らす治療

• 舌下免疫療法（スギ花粉症の場合、シダキュアなどの治療薬を使用）

• 数年かけて行う治療ですが、体質改善が期待できる

生活習慣の改善（花粉を避ける工夫）

• マスクやメガネを着用（花粉の侵入を防ぐ）

• 洗濯物や布団を外に干さない（室内干しや乾燥機の活用）

• 帰宅時に衣類や髪の花粉を落とす（玄関前で払い、シャワーを浴びる）

• 空気清浄機を使用する（花粉を除去し、室内の空気を清潔に保つ）